Testing and Evaluation 保全技術部について
幅広い製品に触れ、
幅広い経験ができる仕事です。
保全技術部は、装置・機器の検査と試験を担います。各種検査については、製造される段階で行われるものもあれば、出荷時および現場施工時に行われるものもあり、さまざまです。
- Point 01
装置や機器の製造メーカーからご依頼を受け、製品検査を委託されています。動作試験、ノイズ試験、環境負荷試験などさまざまな検査を行い、その安全性を確かめるのが私たちの仕事です。
- Point 02
保全技術部は他の部署とは異なり、駅での作業は多くありません。業務のほとんどは取引先メーカーで携わります。また、夜間勤務は駅での作業時だけに限定され、ほとんどが昼間に稼働します。
- Point 03
機械・電気・システム等、幅広い知識を蓄えて業務に取り組みます。ホームドアをはじめとした多種多様な製品に触れることができ、また世に出ていない新製品に触れられるのも、この仕事の魅力のひとつです。
Work image 業務例
検査した機器が実装されるまで。
検査と試験における業務の流れをご紹介します。

Voice 技術者の声
出発進行!
歴史的な大工事を終え、
胸には誇りが満ちていた。
2025年8月3日、早朝6時。とある電鉄の「駅前大橋新ルート」が開通しました。
路面電車が、再開発で生まれ変わった駅ビルの2階に直接、乗り入れる。前代未聞の大工事、“100年に一度のビッグプロジェクト”とも称されたこの工事で、当社に任されたのは「連動装置」の事前検査と現地試験。線路の信号機や分岐器、ホームドアの開閉制御センサーなどが正しく作動・連動し、列車事故を防ぐ要となるこの装置を保証する。それが私たちの役目です。
プロジェクトには大きな障壁が2つありました。ひとつは前例のない挑戦です。駅ビル2階に路面電車が乗り入れるのは国内初。三次元を考慮する必要があることから、過去にない複雑な制御ロジックが求められました。
もうひとつは実装が一発勝負であったこと。新ルートへのシステム切り替えに充てられた時間は、終電から始発までのわずか数時間のみ。加えて、開通記念式典も予定されており、不具合による遅延が生じれば現場の大混乱は必至。一切の気の緩みも許されなかったのです。
遡ること数ヶ月前。装置メーカーの工場に籠り1000項目以上ある膨大なチェックシートと睨めっこする私は、想定されるあらゆるシナリオを幾度もシミュレーションしました。駅・司令所・車両装置を模擬環境で構築し、「電車が走ると信号は赤、ポイントが切り替わると青」、「所定位置に停車するとホームドアは開く、離れると閉じる」といった幾つもの論理を電子回路で設計して検査していきます。
「これで本当に事故は起きないか?」、「現地で問題なく運用できるか?」。自問自答し、違和感は徹底的に究明する。地道ですが不測の事態を防ぐ確実な手段です。
長いテスト期間を経て、準備は万全に整いました。深夜、人影もない駅から旧ルートの最終電車が走り去ると同時に作業はスタート。検査を重ねた装置たちを細心の注意を払い現地の設備に接続していきました。刻一刻と迫る時間——。
迎えた開通時刻。大勢の関係者、市民、鉄道ファンが見守るなか、「出発進行!」の掛け声と同時に拍手が湧き、開通列車は駆け出していきます。鉄道の歴史が今まさに変わる瞬間を目の当たりにして、張り詰めていた緊張は和らぎ、思い馳せるのは検査作業に充てた日々。鳴り止まぬ歓声のなか、私の胸には技術者としての誇りが静かに満ちていました。
Daily schedule 1日の流れ
Weekly schedule 一週間の流れ
保全技術部
荒井 和樹 Kazuki Arai





